杉江家のどこでも別荘 キャンプ日記
                〜31フィートのキャンピングトレーラーと温泉情報

 
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 平成19年3月2日(金)〜4日(日)Vol.199
        
熊谷めぬまグライダーフェスタ・キャンプ
3月3日(土)
 熊谷市妻沼グライダーフェスタは、埼玉県と群馬県の境界上を流れる利根川の河川敷にあるグライダー滑走場で毎年開催されている。
 全日本学生グライダー競技選手権大会にあわせて開かれるお祭りで、グライダーの体験搭乗、アクロバット飛行、重機試乗、模擬店などのイベントがある。
 我がクラブからは約15家族が参加したが、そのうち半数のお目当てはグライダー体験搭乗。
 グライダー体験搭乗は人気なので、当然抽選だ。たくさんの応募者の中から午前中は4人、午後は11人が抽選で選ばれ、空中散歩を楽しむことができる。
 
 さて、金曜日の夜、この場所に到着した我が家は先着していたあみりパパの出迎えを受け、その後、続々到着した人たちと前夜祭(別名・宴会)を楽しんだ。
 パラグライダーで空を飛ぶのが好きで今回のキャンプ会に参加したイケダさんから、大腿骨骨折での死亡事故や、上昇時のGで失神する話などを聞き、また、あみりぱぱさんからはグライダーに乗った社長さんが降りるなり吐いたとか、グライダーの死亡事故例など、もしかしたら明日飛ぶかもしれない人間にはマジで怖い話を延々と拝聴し、ビビリながら、しかし内心では「どうせ抽選に外れるだろう」と思いつつ過ごしていた。
 わたしは3時でギブアップしたが、他の皆さんは4時まで楽しんでいたらしい。
 ←翌朝の光景。テントの向こう側にある重機は、試乗イベント用のショベルカー。
 今回、あみりパパさんがお勤めの会社の関係で(重機などを提供しているらしい)、この場所でP泊させていただいた。イベント会場のすぐお隣でキャンプができ、とても便利だった。
 イベント会場では焼きそば、お餅、お団子などの模擬店が建ち並ぶ。
 一番奥のテントがグライダー体験搭乗の申込場所。クラブメンバーらも午前の抽選に申し込んだが、わたしたち夫婦、そして他のメンバーも全員見事ハズレだった。午前は4人だけだから仕方がない。
 ただちに午後の部の申込用紙に記入し、申し込む。
 下2枚は、展示されているグライダー。
 滑空するグライダー。
 グライダーというとセスナ機で引っ張って切り離すものと思っていたが、ここでは地上のウィンチで引っ張り、高度400メートルで切り離しているという。
 エンジンがないので音もなく飛ぶが、風切り音がけっこう迫力だ。
 着陸するグライダー。
 離陸、着陸を初めて目の当たりにして、ちょっと感動。
 動画はこちらからご覧になれます。→

 一方、重機体験コーナーでは、子どもたちが楽しそうに重機のまわりを走りまわり、キャタピラに乗ったりしている。
 わたしが子どもの頃は空き地に置かれた重機に乗ったりして遊ぶこともあったが(本当はいけないのよ)、現在の子どもたちをとりまく環境でそんな機会はめったにない。
 まして、実際に操縦して穴を掘る体験なんて、なかなかできないものだ。
 子どもも、そして大人も童心に返って重機体験を楽しみ、地響きたてて地面をならしたり穴を掘ったりした1日だった。

 あみりパパさんが差し入れてくださった妻沼名物いなり寿司。ちなみに、妻沼は「めぬま」と呼ぶ。
 地名と関係があるのかどうか、このいなり寿司と太巻きには子宝成就、安産、子孫繁栄を願う形状をしているのだそうだ。言われてみてナルホドな、と・・・(これ以上は書けません)ガッテンしつつ頬ばっていると、いよいよ午後の部搭乗体験の発表が行われた。
 この間にも、イベントブース前の滑走路では次々とグライダーが離陸と着陸を繰り返し、また上空では見事なアクロバットが披露されていた。
 午前中は残念ながら空に薄雲がかかり、アクロバットが見づらいコンディションだった。
 
 さて、グライダー搭乗体験の抽選発表。
 放送で当選者の名前を言うのと当時に、紙で張り出されるという。
 わたしはこの時、イベント会場から100メートルくらい離れたオフ会のテーブルでいなり寿司を食べていた。
 放送で名前を呼ぶ声が風に乗って流れてくる。
 「板橋区からお越しの○○さん・・・」とか、「○○からお越しの成田さん・・・」などと聞こえる。
 え、成田さん? それはうちのクラブの成田さんでは。
 そう、成田さんが抽選に当たったのだ。やったぁ!
 クラブから一人も体験者が出なかったのではつまらないが、成田さんが当たったとなればレポを書く励みにもなるもんだ。と喜びつつ、再びいなり寿司を頬ばる。
 と、そこへ、会場の方から戻ってきたFamily3110さん、通称かめちゃんがこちらになにか合図を送ってきた。
 どうやら、当たったよ、と言っているらしい。
 はいはい、成田さんが当たったんだよね。知ってますよ、聞こえたから。
 「くららさん当たったって!」
 「えーーーーーっ!」
 しばし、自失呆然。箸からいなり寿司がポロリと落ちる。
 別の人も、わたしが当たったと言いに来た。
 嘘ーっ。嘘じゃなかったら、きっと夢に違いない。すごい倍率だと聞いていたから、まさか当たると思っていなかったよ。
 誰かが、「早く会場に行って。本人がいないとキャンセルにされちゃうから」とせき立てる。
 そこへ夫から電話が入った。
 「くらら、当たったよ! 早く来て!」
 わたし以上に夫が興奮していた。
 とりあえず会場に走る。鍋物の無料配布に、おばちゃんたちが長蛇の列を作っていた。それを掻き分けるようにして通り抜け、グライダーのブースに到着する。
 そこでお椀と箸を持って鍋をもらいに行ったはずの夫が、待っていた。
 実は彼、鍋をもらいに行ったのだが、途中で抽選の発表があったため、空のお椀を持ったままブースに駆け寄ったらしい。
 紙には11人の名前が書き出され、わたしはなんとなんと、一番最後に名前が記されていた。つまり最後の最後に引き当てられたというわけだ。
 どうしよう、どうしよう。本当に飛ぶと思わなかったから、心の準備が・・・。
 ここで抽選に当たった人はさっそく誓約書と同意書に氏名と住所を書かされる。
 心の準備はできていなかったが、しかし、人に権利を譲る気はない。それが例え夫でもだ。
 わたしは一体なにに誓約したのやら、文章を読む余裕などないまま必要事項を書き入れた。誰かが「死亡したら3千万円が出るって」と言っていたので、保険に加入するらしい。 
←誓約書に署名する成田@流山さん。
 このあと、準備のためいったんトレーラーに帰ってからグライダー・ブースに戻ると、ちょっと焦りモードになった夫が待ち受けていた。
 同様に成田さんもビデオカメラを取りにキャンピングカーに戻っていた。夫は「成田さん、もう、なにやってんだ・・・」と非常に焦っている。
 こんなに焦っている夫を見るのは、長い結婚生活の中で初めてだ。
 せっかく2人も当選したのにこのチャンスを逃しては・・・と強い焦燥感を覚えているらしい。だが、心配無用。誓約書まで書いたのに、数分いなくなったからといってすぐにキャンセルされてしまうわけがない。
 成田さんが戻り、わたしたちはグライダーの搭乗地点まで朝日新聞社のエスティマで送ってもらうことになった。
 このフェスティバルの協賛企業に朝日新聞がついており、開会式には本社のお偉いさんがジェットヘリでやって来ていた。こうして送迎してくれる車も朝日新聞のロゴ入りである。
 搭乗する最初のグループがエスティマで出発し、わたしと成田さん、もう一人のOさんという年配の男性が次の便となった。
 実は、午前中イベント会場近くで離陸していたグライダーだったが、風向きが変わったため、2キロ離れた場所から出発することになったのである。風向きが変わっていなければ、すぐ近くから出発できたのだが。
 搭乗地に向かう途中、送迎車から撮影したウィンチを搭載したトラック。
 このウィンチが時速80キロでワイヤーを巻き上げ、グライダーを引っ張るわけである。
 つまり、地上で人間が走って凧を揚げるのと同じ原理というわけだ。
 搭乗地に到着すると、イケダさん、かめちゃん、小布施さんたちが待っていた。歩いてここまでやって来たらしい。
 土の上に置かれたデスクには無線機がずらりと並び、管制官役の人がグライダーのパイロットと交信している。ふーん、ただ勝手に飛んでいるわけじゃないんだなあ。
 なんでも事前に自衛隊とも連絡を取っていて、今日は高度何百メートルまでOKとか通達されるのだという。
 滑走路には2機のグライダーが代わる代わる離着陸を繰り返し、体験搭乗の人たちを乗せていた。
 到着してから順番が決められるが、おおむね抽選順に割りふられる。
 だが、わたしが最後は嫌だ、最後は嫌だと言っていたせいだろうか、係の人が成田さんの次に乗れるようにしてくださった。
 しかし、それでも待ち時間は長かった。クラブの人たちや付いてきてくれた夫としゃべりながら30分以上は待っただろうか。
 ようやく成田さんが搭乗する番がやってきた。わたしが乗るであろうグライダーは現在、滑空中だ。あれに乗るんだなあと思いながら、成田さんを見送る。
 成田さんを追って、イケダさん、かめちゃん、小布施さん、うちの夫がカメラやビデオを構えながらグライダーまでゾロゾロと着いていく。
 イケダさん、かめちゃんはスカイスポーツ好きで、昨夜から乗ることを切望していたお二人だ。グライダーのコクピットを間近で見たかったのだろうが、その光景はタレントが報道カメラを引き連れているようにも見えた。
 体のサイズが大きめの成田さん、コクピットに収まるのにだいぶ苦労しているようだ。 
 キャノピーが閉められ、係の人が地面に付いている片側の翼を持ち上げて準備完了。
 そうか、足がないグライダーの場合、どちらかの翼が地面に付いているもんなんだ。だから、着陸したときも翼が地面に付く前に、人間が翼を手で支えてあげないといけない。そうしないと、衝撃で翼が折れてしまうのだとか。
 ウィンチで引っ張られたグライダーが滑らかに走り出す。
 そして、あっという間にテイクオフ。
 間近で見た印象は、いきなり助走なしの最大スピードで飛び出すところが「豊島園遊園地のシャトルループみたい」だった。
 やがて、わたしが乗る予定のグライダーが降りてきた。
 係の人に呼ばれ、一緒にグライダーへ。ああ、ドキドキ・・・。
 背後には例のカメラマンたちがくっついてきていたが、それを振り返る余裕はない。
 係員が書類をパイロットに見せ、OKという承認が降りる。(駄目といわれるケースもあるのだろうか・・・?)
 やっぱりコクピットはすごく狭い。まるで遊園地の子どもの乗り物みたい。
 よっこらしょっと苦労しながらシートに収まり、五点式のベルトを締める。こりゃあ本当に遊園地の乗り物だわ。
 五点式とは、肩からの2本と腰からの2本、そして股間、計五カ所のベルトのことだ。中央の金具を右に回すと、全部のベルトがいっぺんに外れる仕組みになっている。
 これを外す練習を一回やって、キャノピーが閉められた。
 先ほど「あれ。ヘルメット被らないのね・・・」とつぶやいたわたしに、イケダさんが「落ちたら死ぬから、ヘルメットなんて被らないの」と言ったのが印象的だった。
 そうか、落ちたら死ぬのか・・・。
 この世の見納めかも知れない。地上で見送る人々に笑顔で手を振りつつ、そんな考えも脳裏を横切る。
 キャノピーが閉じられコクピットが静寂に満ちる中、パイロットのおじさんが「ジェットコースター、好きだそうですね」と訊いてきた。事前に好きかどうか訊かれたので、「好きです」と答えておいたのだ。
 「苦手です」と答えた人には、それなりの操縦をするに違いない。
 「大好きです、びゅんびゅんやっちゃってください」と答えたら、アクロバティックな操縦をしてくれるのだろうか。 
 斜めだった機体が真っすぐに起こされた。係の人が手で翼を持ち上げたのだ。後から聞いたら、これは学生さん、それも1年生の仕事なのだそうだ。
 無線から「しゅっぱ〜つ」という声が聞こえ、いよいよ滑走に入る。
 は、早い。加速とかいうものではなく、いきなり最大加速なのである。やっぱりこれ、シャトルループだわ。
 滑走はほんの数秒だった。あっという間に機体がふわりと浮き、カメラを持つ手がぐっと下に押さえつけられた。
 なんてGなんだ。
 わたしはデジタルカメラでムービー撮影をしていたが、外の景色が一瞬映らなくなった。
 旅客機より遙かに急角度で上昇していくようだ。
 パイロットが「早いでしょう」と声をかけてくるが、わたしは笑いとも歓声ともつかぬ声をあげていて答えられなかった。
 高度420メートルでワイヤーが切り離された。このとき機首をわずかに下げるため、おおーっとおののく。
 切り離し後、一瞬ストンと落ち、再びふーっと上がる。
 パイロットの説明によると、上昇気流を掴まえればいくらでも昇っていくそうだ。それこそ富士山より高く飛べるという。
 上昇気流から逸れると機体が一瞬下降し、それが怖いというより驚かされるという感じ。この感覚には最後まで慣れなかった。
 このパイロットさん、いろいろ説明してくれて、利根川に架かる水門の説明をしてくれたり、埼玉ドームを見せてくれたり、高度600メートルの高みにまで連れて行ってくれたりと、非常に楽しい空中散歩の時を過ごさせてもらった。
 この間、約13分。文字でぐだぐだ説明するよりムービーで見た方が早いので、お時間のある方はぜひどうぞ。
 ※離陸から着陸のムービーはこちらから→
 これはわたしの前の前の人が離陸する寸前の映像。前輪が浮いていて、後輪も浮きかかっている。
 こうしてみると、まったく凧と同じ感じでひょいっと軽く飛んでいるのがわかる。
 ちなみにプロによるアクロバット飛行ではセスナ機で牽引し、空中でワイヤーを切り離していた。
 
 体験登場を終えると搭乗証明書と記念マグカップをいただき、キャンプサイトに戻った。マグカップも証明書と同じ柄で、とてもよい記念になった。

 夜の宴会テントの中。
 カネコ@浦和さんちのアズミちゃんと、アレン@さいたまさんちのご長男がお誕生日ということで、用意されたケーキでお祝いした。
3月4日(日)
 キャンプ会最終日。グライダー滑空場ではグライダーの試合が、昨日のフェスタのような賑わいもなく静かに行われていた。
 キャンプ会に参加していた人たちもぼちぼち帰り始め、残り少なくなっていた。
 右に写っているエアストリームのキャンピングカーはアズマ@東京さん。子犬がいるというので覗かせてもらったのが運命的な出会いとなったとは・・・。これについては別ページで書いていくことにします。
  
■利用した温泉
 羽生温泉 華のゆ 羽生 湯ったり苑
■他の温泉
 百観音温泉 行田湯元天然温泉 茂美(もみ)の湯
 行田天然温泉 古代蓮物語
                

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