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平成17年12月30日(金)〜平成18年1月3日(火)Vol.164
 

出発に至るまで
 今年最後のキャンプだ、イエ〜ィ♪ 年越しキャラバンはどこいく? 夫と相談しつつ、ギリギリまで悩む、管理人くらら。
 聞けば、ブラボー@府中さん夫妻は神戸あたりに行くという。それにくっついていこうかぁ?
 ブラボーさん夫妻とは仲良しだから一緒だったら大変楽しい。神戸も大好きな街だ。だが、何度か行っているし、もっと暖かいところがいい。
 そう思って、まずは温泉の師匠・はなさんのサイト「極楽とらべる」で場所を模索した。すると、「紀州散策」というページが目に飛びこんできた。GWに湯めぐりした記録だが、和歌山県内の有名温泉をしっかり抑えてあり、そのラインアップには非常に心惹かれる。とりわけ那智勝浦は近畿地方随一の温泉地というだけあって、魅力的だった。
 それに、ブランド化している勝浦の近海生マグロも食べたい。
 さらに南紀行きを決定づけさせたのは、とても暖かいという評判があったからだ。
 寒がりのわたしは「南国」という言葉にとても弱い。
 トレーラー・メーリングリストの和歌山県在住のかたの投稿には、「わたしは南国の人間なので」などと書かれている。
 ああ、南国。なんという甘い響きだろう。
 寒い東京で体をちぢこまらせ、肩凝りに悩まされながらパソコンを叩いている人間には南国での年越しは夢のような話だ。
 できればハワイに行きたいところだが、トレーラーを牽いては行けない。
 「年越しキャラバンは南紀じゃっ!」と、たちまちのうちに決定。よく知りもしないのに暖かいと思いこみ(実際に暖かかったのだけど)、どれだけ遠いかも知らず(ホントに遠かったぞ)、ほとんど憧れと直感だけで選んだ南紀行きであった。
 あとはP泊場所の選定が残った。これが実に悩み多い問題だった。
 行きたい温泉の代表、有名な「つぼ湯」のある湯の峰温泉の公式HPには、こう書かれてある。
 「湯の峰地内はすべてキャンプは禁止。駐車場の中での炊飯は特に厳禁
 いきなりビビってしまう注意書きではないか。Pキャンパーを恐れおののかせる「キャンプ禁止」という文字。行ってみたいと思っていた「熊野本宮」近くの道の駅にもその文字が掲げられているらしい。小心者のわたしには、そんな場所でP泊する度胸はとてもない。
 幸い周囲にはオートキャンプ場などもあるようで、そこでの有料キャンプも視野に入れることにした。
 だが、その前にちょっと、[クラブ]のMLや、はなさんの掲示板で南紀に行くことを書込んでみた。すると、いろんな方がメールやD電などでアドバイスしてくれ、P泊場所もだいたい決まっていったのだった。
12月30日(金)いよいよ出発! 三重県長島町へ
 たくさんの方々の援護射撃を受けつつ、30日の夕方出発。
 東名自動車道に向かって走っていると、近畿地方在住の”ひげさん”がお電話をくださり、ルートなどを詳細にご教授いただく。
 紀伊半島を東回りで廻るか、西回りで廻るか悩んでいたが、この電話で西回り、つまり反時計回りに廻ることを決める。
 だが、この後になってブラボーさんも和歌山めぐりに同行すると知り、東回り(時計回り)に変更。最初の目標地点を那智勝浦の漁港駐車場と定めて、700キロを超える道のりをひた走るのだった。
 だが、一晩でこれを走破するのはとうてい不可能。そこで今宵は三重県長島町の「オートレストラン長島」をカーナビの立ち寄り地点とし、ブラボーさん夫妻と落ちあうことにした。
 この「オートレストラン長島」は昨年の伊勢志摩キャラバンの時にも中継地点として立寄った場所。24時間オープンの温泉と大駐車場を備えたトラック野郎御用達の食堂である。(昨年の伊勢志摩キャラバンはこちら
 わたしたちは夜10時くらいに到着、温泉に入って味噌カツ定食を食べ、トレーラーの中でブラボーさん夫妻と軽く宴会。明日のコースなどを相談して、就寝した。
12月31日(土)那智勝浦
 翌朝、9時に「オートレストラン長島」駐車場を出立。伊勢道を南下していると、雪を被った山々が見えてきた。
 ナビで調べて「鈴鹿山脈かな?」なんて、ブラボーさんと無線で話しながら、勢和多気ICで降りる。
 そして、あまり広くもない42号線をさらにさらに南へ。ここからがだらだらと長くて、行けども行けども三重県。うんざりするほど時間がかかる。「三重県ってなんて広いんだ!」と罪もない三重県をののしってみたりする。
 何時間も走って、ようやく海が見えてきた。
 三重県紀北町の荷坂峠に「マンボウの丘」というの駐車場があったので、ちょっと停めて休憩。はああ、やっと海に出たわ〜。
 でも、ここマンボウがいるわけじゃないのよね。沖にマンボウがいるってコトかな?
 夫はもう和歌山県に来たと思って喜んでいたが、実はまだ三重県と知り、驚いていた。
 この後、峠を降りたところにあった回転寿司でお昼を摂るも、ネタが最悪でこれは大失敗。年末だったせいだろうか。
 板前さんは甲子園球児みたいな妙な眉カットをした若いお兄ちゃん、お運びは清潔感のないお姉さん。こういうのもちょっとNGなんだよねえ。
 お昼ご飯でいきなり蹴つまづいてしまったが、気を取りなおして再び走り出すわたしたち。
 海岸線をひたすら走り続けるが、いくら進んでもまだまだ三重県。あとで地図を確かめたら、南北に細長い県を縦断しているのだから、しょうがないと言えばしょうがなかった。
 熊野川にかかる橋を渡っていると、待ちに待った「和歌山県」の標識が現れる。思わずやんややんやの拍手喝采。橋の真ん中から先は和歌山県新宮市である。
 そこから那智勝浦までは20キロほどだったろうか。漁港に入っていくと、車や人でけっこう賑わっていた。温泉街としてはさほど大規模ではないが、なかなかいい雰囲気だ。
 [クラブ]で教わった無料駐車場は海のすぐそば。乗用車、トラック、キャンピングカーなどでだいぶ埋まっていたが、なんとか空いたスペースにトレーラーとブラボーさんのキャンピングカーを入れることができた。画像の通り、トラックがなぜか横向きに停められていて運転手不在だった。
 無事今夜のP泊地を確保したところで、わたしたちは温泉へ行くことにした。場所は、すぐ近くにありながら船で行く、「ホテル浦島」だ。そう言えば、昨年の年末年始キャラバンもブラボーさん夫妻と一緒で、船で渡る温泉に行ったっけ。あれからもう一年。早いものである。
 「ホテル浦島」の名物は「忘帰洞」という洞窟風呂だ。大正初期、かつて紀州藩主だった徳川頼倫公が「帰るのを忘れるほど」 と賞賛し名づけたことで知られる天然の洞窟にある温泉だ。わたしはここに入りたいがために那智勝浦に来たと言っても過言ではない。
 で、再び船でP泊地に帰ってきて、今度は夕食タイム。ここも[クラブ]で教えてもらい、ガイドブックにも載っている超有名マグロ料理専門店「竹原」へ!・・・のつもりだったが、電話しても誰も出ない。どうやら年末はお休みらしい。あーあ。
 そこで、同じページに載っていた割烹寿司屋「一心」に電話してみた。開いてることを確認して、全員で向かう。
 お店はカウンターと座敷席2つだけの、小ぢんまりとしたもの。水槽に伊勢エビ、牡蛎などが入っている。テレビでは「PRIDE」の試合が映しだされていた。
 お刺身などの魚介類が美味しく、珍しいイルカの肉(上の写真)を食べたりした。(詳細は後ほどアップ予定)
 このあと、ライトアップされて美しいらしいと聞いた那智の大滝へ。
 実はHyperNutsの新平君が電話をくれ、滝のライトアップを教えてくれたのだ。新平君はいま和歌山市内の実家に里帰りしているところ。おそらく、コタツに入りながらミカンでも食べていたらテレビで放送されていたのだろう。
 夫はせっかく教えてくれたのだから行かないと悪いと思ったに違いない。とても熱心に「滝に行こう」と誘ってくる。滝好きのわたしは喜んで賛同した。
 実は地図を見ながら行きたいと思っていたものの、夫は滝など好まないだろうと思い、切り出さなかったのだ。
 車で滝への坂道を登る。他にも何台かの車が前後に続いている。時刻はすでに夜の10時を過ぎていた。車を停め、滝への階段を降りていく。
 階段の終わりあたりから滝の一部が見え始め、そのあまりの威容に驚く。目の前に広がる光景が信じられないくらい、スケールの大きな滝だ。
 あんなに高いところから落ちる滝を目の当たりにしたのも、そして滝を見て感動したのも生まれて初めてのことだった。
 とにかく荘厳で美しい。
 写真ではスケールの大きさがじゅうぶんに伝わらないのが残念だ。まるで映画を観ているような光景だった。
  滝は那智原生林から流れ出てくる川が断崖にかかり、日本一の大瀑布をなしたもの。高さは133m、銚子口の幅は13m、滝壺の深さは10m、水量は毎秒1トンである。
 宇多上皇を始めとする天皇、上皇の数多い行幸もあり、花山法皇が山籠りしたことでも知られている。

            (→ブラボー@府中さん撮影)
 次いで、飛瀧神社に参拝した。今年一年の厄を落とすべく、護摩木を火にくべる。
 来年も良い年でありますように!
 滝を神社の手前から観るのは無料だが、滝壺に少し近づくには入場料を支払う。
 神社の中に入ると、まず「延命長寿の水」があった。その昔、花山法皇が千日の滝ごもりをし、九穴の貝を滝壺に沈めたことから延命の冷水と言い伝えられている。
 置かれている杯で水を飲み、さらに入り口でもらった瓶に詰めて持ち帰ることができる。これでわたしは長生き、長生き! 

    (↑→ブラボー@府中さん撮影)
 少し滝に近づいて撮影。それにしても滝口のしめ縄まで133mもあるのだから、凄い断崖絶壁だ。おそらく隆起した山の一部が崩落し、途切れた川が滝となって落下したものだろう。自然の造形とはかくも偉大なり。
 しかし、この那智の大滝が世界遺産とは知らなかった。今年はイタリア、ギリシャ、フランスなど旅をしてたくさんの世界遺産を見ることができた素晴らしい一年だった。
 そして、今年も残りわずか数時間というところで、また世界遺産の那智の大滝を見学できて最高の締めくくりとなった。
 時間が合えばこのまま初詣としたかったのだが、午前零時にはまだ早い。それに、また子どもたちを港のトレーラーに残してきているので、あまり長く外出しているわけにも行かなかった。
 わたしたちは急いでP泊地に戻った。
 横向きに停められたトラックはまだそこにあった。いったい何なんだろう。運転手さんはホテルにでも泊まっているのかしら。
 皆でトレーラーに集まり、宴会をしながら紅白歌合戦の残り15分間のみ観る。SMAPの出演を観ることができて、ちょっと嬉しい。
 そして、いよいよ2005年の夜が終わり、2006年が始まったのだった。
 
 ■P泊した場所:和歌山県東牟婁郡那智勝浦漁港駐車場
 ■トイレあり
 ■大型キャンピングカーOK、ヘッド車切り離し可能
 ■無料
  
勝浦で入った温泉
 ホテル浦島 ゆりの山温泉
  

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