杉江家のどこでも別荘 キャンプ日記
                〜31フィートのキャンピングトレーラーと温泉情報

 
 

平成22年4月23日(金)〜25日(日) Vol.289
 
草津温泉 外湯10箇所めぐりキャンプ
 タイトル通り、草津の無料外湯を10箇所めぐる企画をすることになり、草津国際スキー場の駐車場に集まった。
 わたしたちは金曜日の夜に自宅を発し、零時を過ぎてから渋川伊香保ICを出た。
 駐車場に到着すると、「どこまで行っても千円」とは無縁のトレーラーのりゅう@新潟さんが待ってくれてた。その後到着した赤とんぼ@千葉さんも交え、わたしは明け方近くまで、夫は夜が明けるまで飲み明かした。
 翌朝、お昼ご飯の準備にいそしむCTAメンバー。(草津町からP泊の許可をいただいてます)
 赤とんぼさんの奥様、Shinちゃんママ手作りサンドイッチをいただき、しっかり腹ごしらえしてから、いざ外湯めぐりに出発!
 草津温泉には18箇所の外湯があり、観光客も無料で利用できる。その起源は、旅館からの「もらい湯」だとか。
 ありがたいことに24時間オープンしているが、掃除の時間や地元専用時間が定められている。
 わたしたち観光客も「もらい湯」の気持ちを忘れず、マナーをしっかり守って入浴したいものだ。
 ちなみに、わたしはこの18湯のうち4箇所が未湯。ほとんどが探したけど見つからなかった場所である。
 今回はこの4箇所を見つけて入浴し、外湯制覇を果たしたいと思っている。
 
1湯目: 翁の湯
 Blue3@川崎さん、りゅうさんファミリーとビッグホーンに乗りあい、無料駐車場に車を停めて、てくてく歩く。
 最初に到着したのは草津温泉最西に佇む「翁の湯」だ。ここは前にも入ったことのある外湯である。
 ここは湯畑からお湯を引いており、かなり熱い。無色透明、湯の花はない。
2湯目:白旗の湯 
 続けて徒歩で「白旗の湯」へ。初めて入った時は熱くて熱くてほとんど浸かれなかった「白旗の湯」だが、今ではぬるく感じられるほど。
 二つある浴槽の手前側だけ、観光客用に加水したのかな?
 一方、男湯の方は両方の浴槽ともかなりの熱さだったとか。
3湯目:関の湯
 次に入ったのは、わたしがまだ入ったことのない「関の湯」だ。ここは温泉街の別名「まんじゅう通り」の一角に位置するため、わかりにくい。
 車で乗りつけることもしづらい場所なので、これまで入る機会がなかったのである。 
 ここの浴槽は定員3名。いや、4人くらいなら充分入れそうだが、脱衣所が異様に狭い。2人できつきつな状態なのである。
 やはりとても熱い湯畑源泉。
4湯目:凪の湯
 ここが一番わかりにくい場所だろうと思える、「凪の湯」。「手打ち蕎麦あおやま」の裏手にあり、商店街の人に教えてもらって見つけることができた。
 温泉街を普通にそぞろ歩いているだけでは絶対に気づかない、穴場なのだ。
 穴場と言えば、浴室は男女ともに地下にある。まるで穴ぐらに入っていくみたいだ。地下に降りていく構造は、ここと「煮川の湯」くらいだろう。
 
 さて、ここで午前の部は終了。お腹が空いたので、ベースキャンプに戻ることになった。

 午前の外湯めぐりの途中から、白いものがチラホラと舞ってきた。まさかこの季節に雪もないだろうと思い、思わず火山灰ではと思ってしまった。
 それは手のひらに落ちても冷たくなく、細かくてサラッとしたものだった。おまけに、ちっとも寒くない。普通、雪は寒くなってから降るものだろう。
 りゅうさんも同様に思ったらしく、「浅間山の火山灰か!」と言っていた。
 が、浅間山が噴火活動に入ったという話は聞いてないし、灰が落ちてくるにはちょっと距離がある。もしここで降灰があるなら、浅間山ではなく白根山だろう。
 白根山は活火山だが、現在は「湯釜」と呼ばれる火口湖だ。そこに至る遊歩道があり、今日も多くの観光客で賑わっているに違いない。そんな白根山が噴火したら大事だ。
 ここ草津でも警報か注意報が発令されるはずである。
 しかし、温泉街にそんな気配は皆無だった。試食のまんじゅうを配るおじさん、おばさんも通常通りだった。
 「変ねえ、やっぱり雪かしらね」などと言いながら、スキー場の駐車場に戻った。
 お昼ご飯の準備にとりかかっていると、次第に日が陰り猛烈に寒くなり、粉雪も降り始めた。やはりアレは火山灰ではなかったのだ。
 あまりに寒いので、りゅうさんが昨日買ったばかりだというテントを設置。もっち@市原さんからお借りした新品のテラスヒーターを入れて、中はぬっくぬくとなった。
 今朝合流したプチラクーンさん差し入れのキッシュ。オリーブやオニオンをがふんだんに入った、西洋風卵焼きのようなものだ。わたしも新婚時代に一度作ったことがあるが、久し振りに美味しいキッシュを味わった。

5湯目: 喜美乃湯
 さて、このまま楽しいランチタイムをまったりと過ごしてしまうと、ダラダラと夜の宴会モードに突入してしまう。ここは気分を引き締め、午後の外湯めぐりに出発だ〜!
 というわけで、今度は赤とんぼさん、かめちゃん@川越さんも加わって「喜美乃湯」にやってきた。
 ここは、わたしが以前探したものの見つからず入れなかった外湯だ。今回もすぐにはわからなくて、Blue3さんが通りかかった女性に訊いてくれた。
 軽く「ああ、そこですよ」と言われ、一瞬呆然。同じ通りのすぐ近くにいたにもかかわらず、気づかなかったからだ。
 建物と建物の間のちょっと奥にポツンと佇んでおり、なるほどどうりで見つからないはずだと皆が一斉に納得してしまうくらいの場所であった。
 なかなか古風なデザインがいい感じ。横から見ると、意外と奥行きはあるようだ。
 硬く手をつないだ かめちゃんちのカイト君と、りゅうさんちの舞ちゃんが仲良くピース。
 浴槽は縦に長く、わりと広い。湯が青く見えるのはタイルの色のせいで、実際は無色透明である。
 湯畑源泉からの引き湯だが硫黄の匂いはわずか、湯の花もない。
 湯温は高めだが、入れないほどではなかった。
 ドア側に設置されている小さな上がり湯の前で、地元の方が座りこんで頭を洗っていた。 
 古びてはいるが、地域の方々によりきれいに掃除されている。使わせてもらう側も、汚さないように気をつけましょう。
 湯を堪能して表に出ると、粉雪が舞っていた。
 「喜美乃湯」はこの二軒の奥。発見の参考にしてください。
 
6湯目: 地蔵の湯
 次は「地蔵の湯」へ。リニューアルされ、前よりも立派な建物に変貌していたのに驚く。
 
 以前の「地蔵の湯」はこちら
 独自の湯畑と、その前の地蔵は以前と変わっていないようだ。
 浴槽は少し大きく、枠も石から木に変わっていた。
 細かい湯の花が舞っているせいで、お湯がやや白っぽく濁っているように見える。
 以前は猛烈に熱く感じた「地蔵の湯」だったが、今日は薄められたのか体が慣れたのか不明ながら、わずかにぬるく感じた。
 脱衣所と浴室は仕切りなしで繋がっており、他では見かけないベビーベッドも置かれていた。
 とはいえ、この熱い湯に赤ちゃんを入れたり体を洗ったりするのは難しい気がするが。

 建物が大きくなったのも納得。半分は、予約制の「時間湯」の施設になっていたのだ。
 「時間湯」は高温の湯に時間を区切って浸かる入浴方法のこと。アトピーなどに効果があるとか。
 
7湯目: 陸の湯
 車に乗り、草津の東端に位置する「睦の湯」にやってきた。温泉街の外れなので、周囲はほとんど住宅街。
 すぐ近くにあるセブンイレブンに車を停させてもらい、本日の5湯目に浸かる。
 こちらは総コンクリート造りで、言っちゃ悪いが情緒はあまりない感じ。
 ここもやはり湯畑源泉だ。
 引き湯距離が長いせいか、比較的ぬるめで硫黄臭もほとんど感じられない。
 
8湯: こぶしの湯
 本日終わりの湯は、さらに外れの方にある「こぶしの湯」。隣はおそらく地元有数と思われる建設会社の建物だ。
 草津温泉外湯で箱庭風の庭に面しているのは、唯一ここだけ。中心街から遠いせいかいつ訪れてもひっそりとしており、箱庭の風情も相まってお気に入りの外湯の一つだ。
 源泉は万代鉱。草津では新しい源泉で、元は硫黄を採掘するための鉱山だったが、坑道を掘っているときに温泉が噴出したという。
 それで「万代鉱」という名がついたというわけか。
 さて、この日の外湯めぐりはこれで終了。さすがに疲れ果てたか、Blue3さんなどはげっそりとしている。わたしはまだまだ大丈夫そうだったが、スキー場に戻ることにした。
 夕食は再びぬくぬくテントの中。
 プチラクーンさんが2種類のパスタを作ってくださり、ワインの瓶がいくつも空になるほどお酒が進んだ。
 ドイツ滞在が長かったというプチラクーンさんとの会話も楽しかったが、やはり6ヶ所入浴の疲れもあり、零時にてお開きとなった。
 
9湯: 長栄の湯(旧:町営の湯)
 昨日の午後とはうって変わり、今日は雲ひとつない晴天となった。
 Blue3さんのアラモに乗せてもらい、まずはかつての「町営の湯」、現在は「長栄の湯」となっている外湯へ。ここはBlue3さんもわたしも入ったことがあるためパスしようと思っていたが、夫が入りたいと主張したため来ることになった。夫はなぜかここのお風呂をいたく気に入っているようなのだ。
前に来た時は夜だったので、こんなオシャレな建物だったかな〜と、しばし見入ってしまった。見ようによっては白樺林に囲まれた瀟洒な別荘のようでもある。
 なぜ「長栄の湯」と名称が変わったか経緯は定かではないが、「町営」を「長栄」としたセンスはなかなかのものじゃないだろうか。
 ちなみに、「町営の湯」となる前は「町営住宅の湯」だったと記憶している。公営住宅の団地内にあるから「町営住宅の湯」といってたわけだが、それだと何か不都合があったのだろうか。
 しかし、浴室への入口は殺風景というか、わりとあっさりしている。一見しただけでは温泉施設とわからない構造はなんとも秀逸。
 これまでの木造建築と違い、コンクリート造りのこちらは通気性が悪く湯気がたちこめていた。
 浴槽の反対側。湯気のためわかりづらいが、細長い浴槽になっていて、上がり湯や洗髪などに使用する源泉が溜められている。
 夕方の混雑時には、ここに人がズラリと並んで洗髪している様子が見られ、なかなか壮観である。
 ここの源泉は「万代鉱」で、ph1.5と、日本一の強酸泉を誇る玉川温泉(ph1.2)に迫る勢い。なので肌がデリケートな方は浸かるだけにとどめ、ゴシゴシ洗わない方が賢明だ。

 外に出ると、ソフトバンクのお父さん犬発見。
 八百屋さんでお買い物しているご主人に繋がれたいそうご不満な様子で、激しくバウバウ吠え続けている。 
 わたしは友好を結ぶべく接近を試みたが、なおも威勢よく吠えまくられ、触らせてもらえなかった。
 
10湯: 躑躅の湯
 本日、そして今回の企画最後となる「躑躅の湯」にやってきた。何やら難しい感じだが、「つつじ」と読む。うーん、読めても書けない。
 ここは「道の駅 草津運動茶屋公園」から徒歩数分という近距離にあり、道の駅でP泊する人たちが多く利用することでも知られる。
 ここは前も来たことがあるが、浴室の画像が撮れなかったので再訪問することにした。
 来てみてビックリ。建物が建て直され、綺麗になっていた。
 こちらは男湯の画像。
 内装も木を張った美しい仕様になっていた。
 こちらも万代鉱源泉を引いている。肌がわたしより弱い夫は、足も入れられないほど肌がピリピリ痛くなっていたという。
 赤とんぼさんは赤いブツブツができたとか。入りすぎには注意が必要です。
 ちなみに、わたしはよほど肌が分厚くできてるのか(面の皮が厚いとは言わない)、ぜんぜん平気でした。
 さて、これで目標だった10湯貫徹! そして今回、Blue3さんとわたしは外湯18湯全制覇を果たすことができて大満足の企画だった。
 お付き合いくださったプチラクーンさん、赤とんぼさん、りゅうさん、かめちゃん、ありがとうございました。

 
 ここで改めて、草津温泉外湯の利用について書いておきたいと思います。
 何を偉そうにと思われる方もいらっしゃるかも知れませんが、マナーの悪い観光客の利用によって、この素晴らしい外湯18ヶ所が自由に使えなくなる恐れがあるのです。
 被害に悩む管理側住民は、鍵を掛けて時間制限を設けることも考えているとのこと。野沢温泉、渋温泉、湯田中温泉など名だたる温泉街の外湯すべてには鍵が掛けられ、時間制限があったり、ホテルに宿泊した客でないと利用できなかったりします。
 草津の外湯がそうなったら、観光客にとっては大変な損失です。
 深夜に訪れて大声で騒ぐ、戸や壁を壊す、備品を持ち去るといった不法行為は論外ですが、地元住民が多く入浴される夕方の時間帯、5時から7時あたりの入浴は避ける方が賢明です。
 どうか外湯がいつまでも観光客に門戸が開かれた存在であり続けることを祈ります。

 
番外編: 北橘温泉 ばんどうの湯
 草津温泉を出発し、関越道の渋川伊香保IC近くまでやってきた。外湯めぐりに明け暮れ一度も洗髪&洗顔しなかったので、ここで立ち寄湯することになった。
 渋川市の広大な平野を眼下に見下ろす高台に建つスーパー銭湯で、料金も2時間300円と良心的だ。(館内で食事をすれば1時間の延長可)
 そのせいか、館内はかなりの混み具合だった。
 こちらは内湯のメイン浴槽。他に丸いジャグジーと、サウナ、水風呂がある。
 うっすらと緑がかった透明な湯で、オイル臭とモール臭が入り混じった香りが漂う。いわゆるアブラ系の温泉ではあるが、奥塩原温泉の重油臭や新潟の印刷インクの匂いとは違って、パアッとした印象の優しい香りだ。油というより「オイルの香り」方がふさわしいので、オイル臭と書いた。
 舐めてみると、薄い塩気を感じる。
 湯の使い方は、見たところ新湯投入あり、加熱循環あり、加水ありといった感じ。
 2千万年〜200万年ほど太古の昔、この地は沼や湖だったそうだ。その水が地下深部に封じ込められ、火砕流堆積物や火山灰などのミネラルが溶けこんで今の温泉となったという。
 館内の説明には書かれていなかったが、おそらく化石燃料も溶けこんだため、あのようなオイル臭となったのだろう。
 上毛三山となだらかな平野を見下すロケーションが素晴らしい露天風呂。
 浴槽は横に長く、中央部に屋根がある。
 片側には回ってない水車、洗い場などが設置されている。
 館内の表示によると、露天風呂は循環しておらず掛け流しだという。加水と消毒はしているとのことだが、塩素の匂いは気にならなかった。
 湯口付近のオイル臭が極めて強く、内湯よりも温泉が濃くて好印象。
 1つだけ、脱衣所の窮屈さは改善してもらいたいものだ。人が多すぎて、ロッカーの上下左右で誰かが着替えていると、自分の荷物の出し入れさえできない状態だった。露天風呂の広さに比較して、いかにもキャパ不足である。 

 お昼ご飯を食べていなかったので、駐車場の車内で食事することにした。
 「道の駅 草津運動茶屋公園」で購入した草津地ビールと、夫が作った焼きそばに餃子。
 お湯自体に強力なインパクトはなかったものの、ロケーションの良さと低価格でお気に入りになりそうな予感の「ばんどうの湯」。
 ぜひまた来たいと思う。
 ちなみに駐車場はそんなに広い方ではなく、大型車スペースもないのでトレーラーは厳しいだろう。
 空いていれば奥の方に横置きできるが、週末は混雑するので難しいと思う。大型クラスAもたぶん無理。
 以上、補足でした。
 
 
 
 今回入った温泉
  
  翁の湯 白旗の湯 関の湯 凪の湯 喜美乃湯 地蔵の湯 
  睦の湯 こぶしの湯 長栄の湯 躑躅の湯 
  
  北橘温泉 ばんどうの湯
     


  
 
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